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治療実績

当診療所に通院され、平成24年5月10日現在までに妊娠された方は5,696人になります。
妊娠・出産を様々な角度から取り上げ、分析してみました。
少しでも参考になり“元気が出る”源になれればと思います。


平成14~23年(10年間)の妊娠&出産

単位:人
平成14~21年(8年間)の妊娠・出産
自然妊娠:漢方薬のみの服用で妊娠。
排卵誘発:排卵誘発剤を併用して妊娠。

西洋医学との併用について:
卵管閉塞・無精子症・高齢など、又、今までに何度か高度生殖医療を試み妊娠に至らなかった方が、
まず漢方薬を服用し、全身状態を整え、妊娠されたケースです。
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平成17~19年(3年間)に妊娠された664人について

ここでは、664人について、詳しく統計を取り、分析していきます。


単位:人
平成17~19年(3年間)に妊娠された664人について


目次



初診時の状態

最近の傾向としては、30~34歳(40.2%)、35~39歳(42.0%)、40歳以上(9.4%)で35歳以上の方で半数(51.3%)を超えています。
又、不妊治療を何ヵ所かへて、当診療所に来院される方も多く、不妊の高齢化と難しさを感じます。
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便宜上、結婚から初診までの期間を不妊歴とします。
1年未満の方も実質不妊と考えられるため、計上しています。
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 原発性:一度も妊娠したことがない方。
 続発性:妊娠の経験がある方。2人目不妊なども含む。
無月経とは、原発・続発無月経(第一度・第二度無月経)をいいます。 月経不順でも無月経でも、薬を服用していくことで月経を起こし、又、順調になっていきます。


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不妊因子が重複している方もいますので、合計は100%を超えます。


1.ホルモン分泌
 排卵因子
排卵障害、無月経、無排卵、高プロラクチン血症、多のう胞性卵巣症候群、
黄体機能不全、甲状腺疾患
2.卵管因子 卵管閉塞・狭窄、卵管切除、卵管周囲癒着
3.子宮因子 子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮奇形、子宮線筋症、子宮発育不全
4.子宮内膜症 子宮内膜症
5.免疫性因子 フーナー検査不良、抗精子抗体
6.男性因子 無精子症、精子減少症、精子無力症、精力減退
7.機能性不妊 原因不明
8.未検査 不妊検査を受けていない方


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第1ステップ 排卵誘発
クロミフェン単独療法、クロミフェン-hCG療法
hMG-hCG療法 他
第2ステップ 人工授精
AIH配偶者間、AID非配偶者間
第3ステップ 体外受精-胚移植、顕微授精
他のホルモン治療
子宮内膜症、高プロラクチン血症など
ホルモン治療を受けていない方
統計上、上記のとおり分類します。
(タイミング指導のみは入れていません)




当診療所で妊娠された患者さんの約70%の方が、西洋医学的治療を行なっていましたが、実際には漢方薬を服用し80%弱の方が自然妊娠で妊娠に至っています。
西洋医学では、原因が1.ホルモン分泌・排卵因子(27.9%)、7.機能性不妊(32.5%)のような場合(計60.4%)、
タイミング指導→第1→第2ステップとすすんでいきます。又、最近では、年齢的なことも含め、すぐに第3ステップにすすむ傾向にもあります。
漢方で80%弱の方が自然妊娠したということは、機能性不妊(原因不明不妊)に漢方が有効であることが実証された結果だと思います。



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初診時に患者さんの証に合った薬方が決まり、その薬方で大体のタイプに分けることができます。しかし、必ずしも一つの証に当てはまるということではなく、漢方薬を服用することにより体の状態(証)も変わり、薬方も変わっていきます。病名が違う場合(例えば、子宮筋腫・子宮内膜症)でも、腹証や全身状態をみて薬方が同じ場合もあります。
   
 
   
昨今、婦人科でも漢方が用いられ、その中でも特に当帰芍薬散がよく使われています。当診療所では1処方のみで妊娠する例は36%程度であり、当帰芍薬散のみでの妊娠は2.4%にすぎません。薬方が変わっていくのは、患者さんの「証(状態)に随(したが)って治す」、つまり「随証療法」に従い、治療していくからです。これが漢方の特徴です。
 
過去(平成14年)に、分娩1,000例での統計をとりました。その時の結果は6ヵ月未満:32.2%、6ヵ月~1年未満:23.1% で1年未満の妊娠は55.3%でしたが今回の1年未満の妊娠は53.6%でした。また、当時の初診平均年齢は32.4歳、今回は34.5歳でした。

女性の高学歴・仕事・自立などにより結婚年齢も高くなる傾向にあり、家族・社会の中でのストレス、生活様式など様々な要因により、心身に与える影響、特にホルモンのバランスに変調をきたしていると思われます。
また、排卵誘発剤などを長期に使用している方、高度生殖医療を受けている方が増え、それらの影響を取り除くのに時間を要します。漢方での体質改善は、一朝一夕にはいきません。徐々に無理なく本来の体に持っていく。一概に比較はできませんが、複雑な不妊の要因を持つ患者さんが増えたのかな、と感じます。

   
まとめ
 

不妊で悩まれて西洋医学的治療(70%)を行い、妊娠・出産に至らなかった方が当診療所を訪れ、器質的な要因の有無にかかわらず、又、機能性不妊も含め、80%近くの方が漢方薬服用のみで妊娠しています。又、漢方の効果には個人差があります。半年以上服用した方の約1/3が妊娠している事実を踏まえ、妊娠を望まれる方にとって、体に無理なく効果のある漢方を試みてもよいのでは、と考えます。体質を変え、体調を整えるには、服用の継続も重要だと考えます。

医師が患者さんを診て、薬方を考え、希望と元気を与え、薬局では、正確に良質のお薬を心をこめて調剤します。 でも、一番素晴らしいことは、毎日煎じてのみつづける患者さんの熱意と努力と“自分を信じて良かった”という気持ちにつきると思います。

当診療所のホームページを一つの情報として、不妊に悩んでいる方の選択肢の一つとしてお役にたつことを願っております。
漢方で自然妊娠を目標に、これからも地道に漢方の良さを伝えていきたいと思っております。





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