拝啓 玄和堂診療所 先生、スタッフの皆様
連絡遅くなり申し訳ございません。私は、昨年の3月~7月まで通わせていただきましたが、8月に妊娠が分かり、今年5月4日に女の子が無事に誕生いたしました。こんな報告のお手紙を書ける日がこんなに早く来るとは思っておらず、本当に感謝しております。 敬具 |
─この方への治療─
結婚歴6年8ヵ月。タイミング法、人工授精5回するも妊娠に至らず。右卵管が癒着しているとのこと、他には特に問題はない。生理は順調で周期27日で生理痛はあり。体型は中肉中背である。首、肩が凝り、空腹時、胃が痛む。冷えがある。便通は1日1回。食欲はふつうで湯水は5~6杯。 腹証により先ず、当帰芍薬散料を投与。2ヵ月服用後、桂枝茯苓丸料に変方。これを3ヵ月服用後、自然妊娠に至る。早い妊娠である。その後、順調に経過し、女児を出産された。当初より瘀血の圧痛点は見うけられたが、桂枝茯苓丸料を服用することで消失し、妊娠に至ったと思われる。 腹証により真武湯を投与。その後腸の具合良く、温経湯に変方。これを8ヵ月間服用。この前後からカウフマン療法と併用しながら当帰芍薬散を処方し、1年後に妊娠に至る。その後順調に経過し、男児を出産された。難しい症例であったが、漢方で体の状態を良くし、併用することで良い結果が得られたと思う。 |