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患者さんからのお手紙

平成21年11月 K・Mさん 35歳(初診時) 特に問題のないご夫婦、体重を整えて妊娠

寺師先生、玄和堂のスタッフみなさまへ
お忙しい毎日のことと存じます。
ご報告が遅くなりましたが、平成21年6月18日に無事に長男を出産することができました。3,500gという大きな赤ちゃんで、元気いっぱいです。今は慣れない育児に追われる毎日ですが、こんな幸せな日々を送れるなんて、いまだに信じられない思いがします。

平成15年に結婚した私たち夫婦は結婚後1年は2人で楽しく過ごして、その後赤ちゃんが授かればいいな、と思っていました。しかし、結婚後2年が過ぎても一向に妊娠の気配がなく、せっかちな私はすぐに地元の不妊治療専門の病院へと通い始めました。病院に行けば、すぐに妊娠できると思ってありとあらゆる検査をしましたが、私も主人も何の問題もみつかりませんでした。

その半年後、念のためにと行った子宮内膜のポリープを除去する手術をした翌月に自然妊娠することができました。しかし、「私でも妊娠できるんだ」と喜んだのもつかの間、心拍確認後の8週で流産してしまいました。この時のショックはとても大きく、なかなか立ち直ることができません。

流産した後はすぐに妊娠できるよ、と周りの人に言われるものの、今度は全く妊娠すらできず、毎月基礎体温が下がりそうになると、なんとも言えない悲しい気持ちになり、そして生理が来るたびトイレで泣いていました。後から結婚した友達や芸能人が次々と妊娠していき、私だけが取り残されたような気持ちになり、主人に八つ当たりする・・・そんな日々でした。

不妊治療の病院は途中休んだりしながらも3年通っていましたが、35歳という年齢から体外受精も考えておくように言われ始めました。不妊の原因もなく、また一度妊娠している自分は体外にトライする勇気がありません。通院のストレスと仕事との両立に疲れていたこともあり、悩んでいた平成二十年の二月。女性週刊誌で玄和堂を知り、すぐに初診の申し込みをしました。

2ヵ月後の四月に診ていただくことができ、先生に「冷え症とおけつ」を指摘されました。そして、今まで高い治療費と長い待ち時間、痛い注射、たくさんの薬・・・全てがイヤになっていた不妊治療の通院をやめて、玄和堂の漢方にかけてみることにしました。当時、35歳の私が不妊治療をやめることには勇気がいりました。でも、通院がストレスになり、主人と毎月ケンカするくらいなら、もし妊娠できなくても生理痛が治ればいいや、くらいな気持ちで月に1回銀座へ通うことにしたのです。

漢方の薬は最初はとてもくさくて、苦くて、なかなか飲めませんでした。でも鼻をつまんで飲んでいるうちに飲めるようになり、2~3ヵ月もすると、毎月つらかった生理痛が楽になって、体が温かくなっていきました。そして、何よりも不妊治療のストレスから解放され、好きな仕事にうちこみ、主人とたくさん遊んで、夫婦2人きりの時間を楽しめるようになりました。

もちろん、先生に言われた通り、3キロのダイエットに励み、体を温める食べ物(特ににんじん・ひじき・黒糖など)も積極的に食べました。そんな中、漢方を飲み始めて半年。いつも固かった私のお腹をさわった先生が「やっとやわらかくなってきたね」と言って下さり、もしかしたらもうすぐ妊娠できるかも・・・と思った矢先、なんと流産後2年8ヵ月で奇跡的に妊娠することができたのです。

出産までの間、流産経験者、そして36歳という高齢初産で不安はたくさんありましたが、つわりがひどかった以外は一度も出血することなく順調で、妊娠8ヵ月まで仕事を続けました。そしてスイミングを楽しみながら充実したマタニティライフを送ることができました。

そして出産。陣痛には苦しみましたが、分娩台に上がってから約4時間という安産でした。
産まれてきた息子を目にした時・・・なんて声をかけようかとずっと楽しみにしていたのに、無事に産まれてきてくれたという感謝の気持ちと、今まで5年間のつらかった不妊の日々が思い出されて、全く声にならないほど号泣してしまいました。

玄和堂に通ったのは半年間でしたが、いつも待合室で妊娠・出産された患者さんのお手紙のファイルを片っ端から読んでは、励みにしていました。いつか私も出産して、玄和堂へお礼の手紙を書ける日が来るようにといつも思っていましたが、その願いが叶い、本当に夢のようです。

お忙しい中、いつも優しく丁寧に診察して下さった寺師先生、そしていつもひとつひとつ声をかけながらお薬を作って下さったスタッフの方々、本当にありがとうございました。待ち望んで、ようやく会えた息子を夫婦で大切に大切に育てていきたいと思っております。

これからも1人でも多くの赤ちゃんを望む方々がお父さん、お母さんになれる日が来るよう、お祈りしています。
季節の変わり目ですので、みなさまお体十分お気をつけ下さい。
本当にありがとうございました。

追伸
4ヵ月になった息子はもうすでに8kg・65cmの大きさです。重くて抱っこがしんどい毎日ですが、それも幸せのうち・・・と思ってがんばっております。

 

─この方への治療─


結婚して4年5ヵ月。ご夫婦とも特に問題もなく、タイミング(誘発剤使用)で一度妊娠し流産したという。その後AIHを2回試みるが妊娠に至らず。早く妊娠して出産したいと来院された。身長164cm、体重57.5kgでがっちりタイプ。生理は順調で周期は27~30日。二相性を示す。生理痛あり。首・肩・背が凝り、冷えもある。便通は1日1回。食欲はふつうで湯水は3杯。漢方薬も色々と服用したことがあると。

腹証により、大柴胡湯合桂枝茯苓丸料加味方を投与。体重を2~3kg落とすよう指示。55kgになり、胸脇苦満、瘀血の圧痛が緩和され、当帰四逆湯に変方するがのみにくいと。前方(大柴胡湯合桂枝茯苓丸料加味方)に戻し、初診より6ヵ月後に妊娠された。その後順調に経過し、無事に男児を出産された。大柴胡湯で代謝を良くし、桂枝茯苓丸料で瘀血を去ることで、体調を整えた結果、妊娠に至った症例である。



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