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患者さんからのお手紙

平成28年1月 S・Kさん 32歳(初診時) 生理不順、排卵障害の不妊、母体を整え自然妊娠

ご連絡が遅くなってしまいましたが、昨年9月に無事に元気な男の子を出産いたしました。 おかげ様で今もすくすくと成長しており4ヵ月経った今でも赤ちゃんを抱いている現実が夢のように感じております。これまでの間、寺師先生をはじめ玄和堂診療所の皆様には本当にお世話になり、有難うございました。

玄和堂に通い始めたのは平成25年5月のとき、それまで西洋のいくつかの病院に通いながら全く妊娠できる兆しがなく、藁をもすがる思いでやって来ました。私はもともと重度の生理不順で、初めて生理が来たのも16歳と発達も遅く、たまにある生理も無排卵と診断を受けました。その為20歳の頃から排卵誘発の治療を始めたのですが、社会人になってからは忙しいことを理由に、病院へ足を運ぶ回数も減っていき、気付けば半年生理が来ないこともまれではなくなってしまいました。

その後、結婚を機にこれではまずいと思い始め本格的に治療を開始。当初通っていた不妊専門外来にてすすめられ在宅自己注射を行いました。ただ、注射で無理やり排卵を起こしてタイミングを取っても全く体温も上がらず妊娠する気配すらなく、日に日に自分が母親になるという夢は捨てないといけないのではないかと強い不安が出てくるようになりました。

毎日のように注射を打ち、青あざだらけになった身体を見ているうちに精神的にも治療を続けていく自身がなくなっていき落ち込んでいた頃、本屋さんで寺師先生の本に出会いました。これまで私が受けていた治療とは180度違う漢方治療はもしかすると自分に合っているかもしれないと思いすぐに電話しました。

初めて足を踏み入れた日、これまでの病院の雰囲気とは違うアットホームな雰囲気に心が安らいだのを今でも忘れません。初診は1時間ほど時間をかけて診断頂き、身体の状態だけでなく精神面でも落ち着くまで話を聞いて頂き大変ほっとしました。(以前通っていた病院は人気の病院ではありましたがベルトコンベアー式に診察する為、診察も5分とかからず事前に質問を用意しておかないとならない程でした・・・)

初診で言われたことはまず“母体をつくる”ことからやっていかなければならないということでした。それまでひたすら排卵誘発剤を使い続けていた私は根本的に体質を改善する大切さに全く気づいておらず、今考えると大変不規則な生活を送っていました。身体の冷えもひどかった為、まずは身体を温める漢方を処方頂き、生活も見直すことからスタートすることになりました。(中略)

ちょうど1年経った頃、久しぶりに下腹部に痛みを感じ、あっこれはもしかするとと思い始めて1ヵ月後、本当に何年ぶりかに自然の力で生理が来ました。生理が来る前の1ヵ月間は、身体の中で眠っていた機能が目を覚まして動き始めたような感覚があったのを今でもハッキリと覚えています。そのときから安定的に3回生理が来て安心していたのもつかの間…なんとまたもや生理が止まってしまいました。寺師先生に相談したところ「これまで何年も不安定な状態が続いていたから軌道に乗るには時間がかかると思うよ。でも大丈夫」とのお言葉をいただきました。(中略)

それから3ヵ月後、お腹が久しぶりに痛いなと思い、お手洗いに行ったら、今までに見たことのないタイプのおりものが出ていて、これはもしかすると…と思いタイミングをとったところ体温がグングン上昇し、奇跡的に妊娠しました。本当にびっくりして何度も検査薬を使ったくらいです。

すぐに寺師先生へご報告に伺いましたが、先生もとても驚かれていらっしゃいましたが、「それにしても妊娠て本当に突如として奇跡が起きることがあるんだよね。今までにそういう人たちを何人も見てきたんだよ」と微笑み一緒に喜んでくださった時は涙が出るほど嬉しかったです。漢方の力、そして寺師先生からのアドバイスがなければ決して赤ちゃんを授かることはなかったはずです。

寺師先生をはじめ玄和堂診療所の皆様に対して改めて御礼申し上げます。本当に有難うございました。どうかこれからも一人でも多くの方々が赤ちゃんを授かることが出来るよう見守り続けてください。子育てがもう少し落ち着きましたらまた漢方を再開したいと思っておりますのでその際はまたどうぞ宜しくお願い致します。それではこれからますます寒くなってまいりますがどうかお身体ご自愛下さい。

─この方への治療─


結婚歴3年8ヵ月。生理不順でなかなか生理が来ない。2年前より不妊治療を開始、在宅にて排卵誘発剤自己注射し、タイミングをとるも妊娠に至らず。副作用も気になり、漢方での治療を希望し来院された。生理は不順。身長154.5cm、体重46.5kg。疲れやすく、腹が張りガスが多い。寒がりで冷房に弱い。食欲はふつうで湯水は6~7杯ほど。便通は1日1回。小水1日10回。

まず腹症より当帰四逆湯及び温経湯を投与。その後腹証をみながら当帰芍薬散料も投与する。約1年服用したところで、2年ぶりに自力での生理が来る。約1年7ヶ月の服用で自然妊娠。妊娠後は芎帰膠艾湯、つわり止めの小半夏加茯苓湯、当帰芍薬散料を服用。順調に経過し、無事男児を出産された。



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