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患者さんからのお手紙

平成29年3月 G・Eさん 26歳(初診時) 子宮内膜症、腺筋症、卵管癒着のある不妊、本来の母体を取り戻し自然妊娠

寺師先生、玄和堂の皆様、大変ご無沙汰しております。
2016年11月に待望の第1子、2720gの女の子を吸引分娩で出産しました。自宅での破水後、病院に着いてから約50分という早さで娘が誕生し、先生や助産婦さんに驚かれました。まもなく生後4ヵ月、すくすく元気に育っております。

玄和堂さんには約1年半、福島県から通い続け、可愛い娘を抱っこすることが出来ました。
初診時に言われた「絶対妊娠できるよ」というお言葉と、待合室にある先輩ママさんたちのお手紙に励まされ、「いつか自分も…」という気持ちでいたことを思い出します。

私は現在28歳(初診時は26歳)という、不妊というには若い年齢だったので、よく「まだ大丈夫だよ」と言われ続けていました。そして結婚した当時は、まさか自分の子供に会うのに5年以上かかるとは思ってもいませんでした。

23歳の時に同じ歳の主人と結婚し、すぐにでも子供が欲しかったのですが、なかなか妊娠する事は出来ず、地元の不妊専門クリニックに行くと、子宮内膜症、腺筋症、卵管狭窄・癒着の診断を受けました。一般的なタイミング指導、AIHと進みました。排卵誘発や黄体補充、妊娠に近づけるためにクリニックから言われた事はなんでも挑戦しました。AIH3回目の結果が出なかった時、「君は自然妊娠は難しい」と言われ、絶望的な気持ちになりました。

最初の採卵ではグレードの良い胚盤胞がいくつか育ち「8割妊娠するよ」と先生に言われましたが、陰性に終わり、その後2回目もダメ、3回目もダメ、その後東京の有名な不妊専門クリニックに転院し、採卵から頑張ったのですが、グレードの良い胚を移植しても全くかすりもせず…。その後の採卵では卵を凍結する事すら出来なくなってしまい、「この年で卵が育たないのであれば子供を授かれないのかも…。」と常に思っていました。

周りは授かり婚や、私より2、3年結婚が遅かった友達のベビーラッシュが始まり、友達と会う事も控えるようになって、心も体もボロボロになってしまいました。その後東京の違う病院で着床不全の検査も受けました。しかし、これといった原因は分からず、私もどうしたら良いかわからなく…、AMHは約38歳と言われ、更に焦っていながらも、何も知らない人からは「若いから大丈夫だよ~。」と軽く言われ辛い日々でした。

体外受精中から玄和堂さんに通い始めており、最初に寺師先生から言われたのは「お腹がかたい」という事でした。触診で押されるととても痛く、その時初めて「瘀血」という言葉も知りました。処方して頂いた漢方は毎日の日課で、面倒くさがりの自分でもきちんと続けることが出来、少しずつ体の変化を感じるようになりました。自分で出来ることとして、添加物を控え、バランスを考えた手作りの食事、更に毎日ウォーキングをしっかり頑張りました。

妊娠が判明する前月、寺師先生からいつも通り触診頂いた際、「お腹がだいぶ柔らかくなっているね。もういつ妊娠してもおかしくないよ。」と言って頂いた事が今でも衝撃的で忘れられません。そのときは「そうなったらいいな~。」と軽く思っており、来月からまた採卵頑張ろうと考えていたので、生理がなかなか来なかった時は、妊娠よりも違う病気になってしまったんだろうと思うほどでした。

妊娠検査薬で陽性を見た時は涙が止まらず、今までの事を思いだしながら、信じられない気持ちと嬉しさでいっぱいでした。地元のクリニックでは「自然妊娠は難しい」と言われたのに寺師先生の「自然妊娠できるよ」という言葉を信じて漢方薬を続け、本当に「自然妊娠」する事が出来ました。

鍼灸にも通い、良いと言われるサプリメントを試したり、布ナプキン、シルクの靴下、パワースポット等、妊娠するため何でも手を出していましたが、1番は寺師先生の優しく丁寧な診察と漢方薬があったからだと思います。

1人で新幹線に乗ったり、主人が休みの日は一緒に東京へ行き、憧れの銀座でお買い物したり、ごはんを食べたりした事等、なかなか妊娠できなかった治療期間中の事が今では良い思い出に変わりました。もう怖いものなんてないくらい精神的に強くなれた気がします。

育児はとても大変で毎日ヒーヒー言っていますが、「育児が大変と言える幸せ」を日々噛み締め、これからも娘と一緒に成長していきたいと思います。 寺師先生をはじめ、いつも優しく対応して下さったスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。少しずつ春が近づいてきていますが、まだ少し寒い日々ですので、お身体大事にされてください。そして「赤ちゃんがほしい」と願い、頑張っている皆様のもとへかわいい赤ちゃんが来てくれますように…。

─この方への治療─


結婚歴2年11ヵ月。子宮腺筋症、子宮内膜症、右卵管狭窄の診断を受けている。タイミング法、AIH、体外受精を試みたが妊娠に至らず。高度生殖医療との併用を視野にいれながら妊娠したいと来院。生理は順調だが生理痛が強い。お腹が張り、胃腸が弱く寒がりで冷え性。身長163cm、体重48kg。食欲はあまりなく、湯水は4杯ほど。便通は2日に1回。小水1日8回。

腹診すると、お腹がかたく瘀血の圧痛がある。まず帰耆建中湯および折衝飲を投与。1ヵ月ほど服用すると食欲が出、生理痛も緩和されたとのこと。その後状態に合わせ、温経湯、血府逐応湯、当帰芍薬散料を投与する。服用後1年ほどすると瘀血の改善が見られ、約1年5ヵ月の服用で自然妊娠された。妊娠後は流産予防の芎帰膠艾湯を服用。順調に経過し無事に女児を出産された。この方は、冷え瘀血を改善することで本来の自分の母体を取り戻し自然妊娠に至った。妊娠は体全体で成り立つもの、単に子宮卵巣だけの問題ではないという典型的な症例である。(服用期間1年5ヵ月)



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