だかが3キロ、されど3キロ。-3~ケトジェニックダイエット

さて、このケトジェニックダイエットを実行するにあたって、体の健康の面から考えて色々と注意するべ点があると思います。前回のblogの最後にも書きましたが、様々なダイエット方法は歴史の検証を待つしかありません。今回のケトジェットダイエッもその一つだと思います。

確かに体に必要なエネルギーの源を、外部から糖質に頼っていると脳が甘えまてしいます。エネルギーの源が自分の体に備わっていると脳に気付かせるためには、一時期は糖質を断って脳に『活』を入れ、甘えを断ち、『脳→体内脂質燃焼系回路』を構築がすることが大事です。この回路の構築にはケトジェニックダイエットは有効だと思います。

しかしこの回路を構築した後もケトジェニックダイエットを続けるかといえば、私としては疑問を抱くしかありまん。私も最初の3週間は目にみえる様な主食(ご飯・パン・麺芋・パスタ)類は一切取りませんでした。ビール🍺も糖質OFF(最近のは以外と旨い ´~`)にしました┅。夕食🌃🍴後の大好きなケーキ🍰も一切食べませんでした。体重が確実に2.5キロ減り下腹部の脂肪が取れてから(診療所で朝着替えるズボン👖がスムーズに楽に履けるようになり、実感*^^*)、そのあとは糖質制限は緩めています。

本来、栄養の取り方の考え方は三大栄養の一つである糖質が全体の60%、脂質50g(動物性と植物と魚介類を4:5:1)ですが、このケトジェニックダイエットでは真逆の糖質10%、脂質60%を推奨しています。本来は脂質は肝臓で代謝されれます。確かに、摂取した脂質を運動等をしてしっかりと消費をすれば問題はないと思います。しかし運動などをせずに消費し切れなかった場合は、体に取っては余分な脂質となります。

厚生省HPより

そして、その余計な脂質が肝臓で代謝されないと、HDL(善玉コレステロール)╱LDL(悪玉コレステロール)のバランスが乱れ、高脂血症や狭心症、心筋梗塞のなどの成人病のリスクを高めることにもなります。また脂質はもともと肝臓で代謝されるので、脂質の過剰摂取は肝機能障害を引き起こす一因にもなります。

そして、最近流行りのダイエット方法に『ファステングダイエット』があります。ファスティングとは、「断食」のことです。胃腸を休ませ腸内環境を整え、今までで消化吸収に使っていたエネルギーをデトックスやダイエット効果に向けるものです。ある面ではケトジェニックダイエットのような飽食ダイエットとは対面の飢餓ダイエット方法と言ってもよいでしょう。

また、『プロテインダイエット』も最近の流行です。プロテインダイエットとは、食事の一部をプロテインに置き換えるダイエット方法です。通常の食事よりも摂取カロリーを抑えられるので、ダイエットで重要な摂取カロリーと消費カロリーのバランスを見直せるのが特徴です。しかしながら、プロテインを飲むだけで減量ができ筋肉が増えるわけではありません。まずは、正しい運動と食生活を心がけることが大切です。

プロテインダイエットでは運動をすることが大事になります。運動をして筋肉の繊維が切れるとその修復過程で蛋白質(プロテイン)が必要となります。とくに無酸素運動(筋トレ💪)は有酸素運動(ジョギング🏃・ウオーキング🚶)以上に筋肉への負担が高いので多くの蛋白質が必要となります。~ですからボデイビルダーはトレーニングのあとで断裂した筋肉繊維の修復のためにプロテインを摂取するのです~ 筋肉は上・中・下、すなわち腕立て伏せ・腹筋・スクワットが大切です。少なくとも軽く腕立て伏せを10回できる筋肉は健康維持や体重維持のためにも大事といつも患者さんに話しています。

Tarzanから

血中の蛋白は健康を維持するため一定に保たれています。腎機能が正常に機能していると尿中に蛋白はでません。健康診断などで尿検査をするはこの腎の働きをみるためです。そして運動などをせずにプロテインを過剰に摂取すると腎臓に余分な負担をかけることになります。

ダイエット方法に“これだけ”という王道はないと思います。ここ何十年の間、様々なダイエット方法が生まれては消えていきました。ケトジェニックダイエット(糖質制限)、プロテインダイエット(蛋白質摂取)、フェイスムテイングダイエット(断食)、いずれにも利点と欠点があると思います。blogなどをみるとそれぞれに賛成派と反対派がいるように思われます。とくにケトジェニックダイエットとフェイステイングダイエットは飽食と断食で真逆のやり方です。しかし、どちらの方法でも一定の効果はあるようです。

私の場合、ケトジェニックダイエットで『脳→脂質燃焼系』の回路が確立してからは、ご飯や・パスタ・甘いものなどの糖質制限は幾らか緩めています。それでも今の所はリバウンドの兆しはありません。糖質制限とカロリー制限&筋トレ💪とバランス良く続けて、今の体重を維持していこうと思っています。

人間は生きていくためには入り(食事)と出(運動)のバランスが大切です。1986年旅先のナイロビでマラリアで91歳で亡くなられた『川島四郎』先生が “食べ物さんありがとう” の中で、奇しくも同じ91歳で昨年亡くなられた『サトウサンペイ』さんが描いた、好きな絵があります。

やはり、人間、、健康に生きていくには養生(食事・睡眠・運動のバランス)ですね( ´~`)