漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

コロナウイルス感染記-5(麻黄湯~柴胡桂枝乾姜湯)

今回でコロナ感染記は最後です。コロナ感染は自分なりに漢方の効果を再認識させる良い機会と成りました。

不妊症で通院中の女性の患者さんで、コロナウイルスに感染した時には、ほぼ無症状だった人が、感染から3ヶ月経った頃にゴソッと髪の毛が抜け、それ以降も脱毛が続きこれ以上抜けたらカツラしかないと、悲痛な訴えをした方がありました。そこで、コロナ感染後の後遺症と円形脱毛などに効果がある竜骨・牡蛎を加えた『柴胡桂枝乾姜湯加竜骨牡蛎』を処方したところ、服用後は抜けもほぼ無くなり「毛量が維持出来て助かりました」との感謝の声。肺(清気)・肝(肝気)・胃(後天ノ気)・腎(先天ノ気)は流れで繋がっています。確かに腎系でいうと、腎~肺~髪の毛で繋がっています。

本当に新型コロナウイルスは、様々な体の流れに沿って動き一筋縄ではいかない未知のウイルスだと実感しました。

追記 
そう云えば、妻と私がコロナウイルスに感染してから、ほぼ3ヶ月後の翌年1月中旬に、年が明けてから初めて家族で好物のタコ焼き🐙を食べた時のこと。子供達2人は美味しいと食べていましたが、私達夫婦2人は、「何か味が薄いよね」と┅それから数日間は味覚が乏しい期間が続きました。今考えると、感染後3ヶ月の味覚障害だったかも知れません┅?? 暫くして味覚は元に戻りました。

“石の上にも3年” “男子3日合わずば刮目して見よ” “3年3ヶ月3日” 人生も人の体も3の倍数で変わっていくものですね。。そして、風邪症候群も逆らわず自然の流れに沿って治すことが大切。まずは『葛根湯』、熱が高ければ『麻黄湯』→『柴胡桂枝湯』→『小柴胡湯』→『柴胡桂枝湯』の流れに素直に従うことが大切だと学びました。