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漢方薬について

コロナウイルス感染記 -3 (麻黄湯~柴胡桂枝乾姜湯)

前回からの続きです。コロナウイルス感染記3回目になります。今回の経験をもとに漢方治療の本筋についてひとこと┅。これはコロナウイルス感染症状に限らず、全ての風邪の感染症に限らずインフルエンザにもいえることです。 いやはや、今回は色々と勉強になりました。それも2人分。そして『麻黄湯』は効くなあと心底実感。切れ味が良い。漢方医であった父がよく言っていました。薬は処方薬が少ない方が効く ┅シンプル is […]

コロナウイルス感染記 -2 (麻黄湯~柴胡桂枝乾姜湯)

感染記をアップして暫く経ってしまいました。今年は6月からずっと暑い日が続き、10月の初旬迄は確かに暑かった記憶があります。ただ、その後も暑い寒いの繰り返しで体調を崩した人が多くみられました。夏の暑い日を乗り越えてホッとしたてまた寒暖差の繰り返し本当に疲れます。体調が良いはずがありません。そして今週から冬の寒さ🥶新型コロナも再び蔓延するのもうなずけます。 それでは前回の続きです┅ (昨年10月の話で […]

コロナウイルス感染記 -1 (麻黄湯~柴胡桂枝乾姜湯)

最近、またコロナウイルス感染の話を聞くようになりましたね。私も昨年、コロナウイルスに感染してしまいました。その際に漢方薬の服用で何とか乗り切った体験記です。 それは、昨年10月の第1週の金曜日の朝、38.6度の発熱で始まりました。風邪だから葛根湯と思いましたが、風邪症状は一切なし。太陽病の特徴の『頭痛』、『体痛』、『肩凝り』もなし。要するに太陽病の症状は一切なし。あるのは発熱のみ。それも39度台後 […]

天気頭痛~五苓散&半夏白朮天麻湯

今回のblogは、前回の続きのはずでしたが、 診察中に、患者さんからテレビで “今年は天候不順で雨や曇りが多く『天気頭痛』の人が多い“ という話しをしていたと聞きました。『天気頭痛』?? でも、良く聞いてみると漢方でいう『水毒(スイドク)もしくは水滞(スイタイ)』のことでした。えっ、ン、そんなのは、3000年前の昔から、漢方界では有名な事柄┅ ということで、今回は『天気頭痛』の話しをblogに書く […]

新型コロナを含めて、今後も出現するであろう新型ウイルスに対する免疫力Upのための漢方補剤の活用~未病を治す―3~帰脾湯・桂姜棗草黄辛附湯

『風邪は万病のもと』と昔からと言われています。しかし、以前より日本では風邪を甘く見る風潮がありました。風邪を引かないための普段からの養生が大切ですが、それを甘く見る風潮が社会に限らず個人にもあります。また、それは日本社会に限らず欧米社会でも同じことであり、新型コロナウイルスが世界中に蔓延した一つの要因になっているとも思います。 昨今では、「新型ウイルスとの共存を図る」と言われていますが、今までの人 […]

新型コロナを含めて、今後も出現するであろう新型ウイルスに対する免疫力Upのための漢方補剤の活用~未病を治す―2~十全大補湯・補中益気湯

今回の新型コロナウイルスに対して、中国では「清肺排毒湯(セイハイハイドクトウ)」という新しい処方が作られました。この処方は傷寒論(ショウカンロン)、金匱要略(キンキヨウリャク)中の、「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」、「麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)』、「五苓散(ゴレイサン)」、「射麻黄湯(ヤカンマオウトウ)」という処方に山薬(サンヤク)、霍香(カッコウ)などを加味して成り立っています。 傷 […]

新型コロナを含めて、今後も出現するであろう新型ウイルスに対する免疫力Upのための漢方補剤の活用~未病を治す―1~清肺排毒湯

有史以前より、 ”人類の歴史が細菌もしくはウイルスとの戦い” であるということは、歴史のこれまでの様々な事象からみても自明の理です。そしてこの戦いの歴史は、人類が続く限り未来永劫続く事象であるとも思います。ウイルスは変幻自在に変化します。今回の新型コロナウイルスに対する薬剤やワクチンが開発されたとしても、近い将来、新手の新型ウイルスが必ずや出現するでしょう。 昨今では、「withコロナ~新型ウイル […]

風邪症候群(新型コロナ)と漢方薬(補剤の使い方)~十全大補湯・人参養栄湯・柴胡桂枝乾姜湯

急性期の対処も大事ですが、現在の医学が高度化した時代、急性期の時期に漢方薬の出番はほとんどないと思います。特に今回の新型コロナウイルス場合は、症状が急変し容態が悪化しやすいので、そのような場合は、現在の救急医療の対応が必要だと思います。 しかし、昔から「風邪は万病のもと」と言うように、普段からの養生が大切です。しかし、日本🗾は以前より風邪を甘くみる風潮がありました。今なら、37.5度の熱で会社に行 […]

風邪症候群(新型コロナ)と漢方薬(正しい葛根湯の飲み方)~葛根湯・麻黄湯

漢方の古典に『傷寒論(しょうかんろん)』という本があります。約2000年前に張仲景(ちょうちゅうけい)によって書かれたとされています。その序文に、”私(張仲景)の一族は昔200人以上もいたのに、建安元年(西暦196年)から10年も経たない内に、死んだ者が3分の2に達し、その死者の10人に7人は傷寒(伝染病)によるものだった。たくさんの人が亡くなり若い人も亡くなり、彼等を救えかった無念さ悲しさ悔しさ […]

新型コロナウイルスと自己免疫力Up~自らの『健康管理改革』へ-2

これまでも、人類は新型ウイルスに対峙した時に、それに対する自然免疫を持っておらず、圧倒的に不利な状況に追い込まれました。それは過去の事例が物語っています。スペイン風邪しかり、香港風邪しかり、アジア風邪しかり、SARS、MERSしかり、新型インフルエンザしかり、そして今回の新型コロナウイルスしかりです。 しかし、人間はその時代に即した知恵と叡智、そして医療技術を振り絞り、それぞれの戦いに挑み克服して […]