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漢方不妊治療・妊活

未病と更年期障害~2

前回に続き、更年期障害についてですが、今回は、実際に私が体験した症状について書いていきたいと思います。 私が経験した症状は、、数分から十数分続くホットフラッシュが突然襲って来ては去っていくというものでした。ピークの頃は日に何十回もありました。睡眠中にも突然症状が襲ってくるので熟睡も出来ず寝ながらジッと耐え、朝から疲れて切っていました。ホットフラッシュが去った後には、吐き気が込み上げて来て暫く胃に留 […]

未病と更年期障害~1

先月は、「未病と不妊&アンチエイジング」について書いてきましたが、ブログを読んだ患者さんから診察の折に、『更年期障害も未病なのですか??』と質問を受けました。 考えてみると、確かに・・・ 更年期障害も『未病』の一つの状態といえます。そこで更年期障害について少し説明したいと思います。 前回、健康・妊娠・妊活の秘訣は、「気・血・水」の流れのバランスを良くし、『未病』状態を改善することが大切だと […]

未病とアンチエイジング~妊活upへの道-3

以前、このブログで、「アンチエイジングと卵子の老化」について書きましたが、その時のキーワードは『腎虚』でした。今回のキーワードは『気・血・水』です。 漢方では「先天の気」「後天の気」という言葉があります。「先天の気」は腎に宿り、「後天の気」は胃腸の力です。この二つの「気」が他の様々な「気」とバランス良く流れることで健康な状態を保ちます。そして、それらが乱れる状態が『未病』であると前回のブログで書き […]

未病と不妊・妊活upへの道 ~ 2

前回に引き続き『未病』と不妊についてです。今回は、具体的にその症状について説明したいと思います。 不妊治療を行っていると、この『未病』の状態の患者さんが実に多いことを実感します。不妊の原因は「冷え」と「瘀血」といつも患者さんに話していますが、この「冷え」と「瘀血」も、本来は『未病』の状態に他ならないのです。人間の体は冷えて良いことは何もありません。冷えれば風邪をひいたり下痢をしたりします。冷えれば […]

未病と不妊 ・妊活upへの道~1

2000年以上前の古い中国の漢方の本に『黄帝内経(こうていだいけい)』という本があります。その本の中に「聖人は既病(きびょう)を治すのではなく、未病(みびょう)を治す」という言葉があります。「正しい医者の姿とは、本来は病気になる前の状態を治すことである」という意味です。今回はこの『未病』と不妊の関連性について書いてみたいと思います。 さて『未病』ですが、この『未病』の状態では特段の症状がある訳では […]

基礎体温の摩訶不思議~子孫を残すための妊娠力up ― 2

さて、私は常々不思議に思っていたことがあります。それは、生物は卵を産んだ際には親が卵を温めて孵化させる事が多く見受けられますが、人間はこのような行動をしないものだと思っていました。しかし、実は、目に見えないお腹の中で要するに子宮の中でおこなっていました。 (『ボ~ッと生きてんじゃねえよ』と、チコちゃんに叱られそうですが・・・。 クマさんは、気持ち良さそうに寝ていますが・・・) 基礎体温を毎朝測ると […]

食欲・睡眠・性欲~子孫を残すための妊娠力up ― 1

『生き物』が生きて子孫を残すためにの力は、それぞれ形は違うかもしれませんが、自らの進化の過程で獲得したものです。それは、驚く程に単純ですが無駄なく明解にできています。そして、その総ての生物に共通するのは、食欲・睡眠・性欲であり、それは人間とても同じことだと思います。 人間は生き物であり機械ではありません。それが生理・受精・妊娠・出産の根底にあるのだと思います。人類の長い歴史の進化の過程で勝ち取った […]

3年3ヶ月3日(玄和堂診療所での妊娠生産率は...)

漢方では、『3年3ヶ月3日飲め』、と云う言葉があります。本当の体質改善には3年3ヶ月3日は掛かると云う意味です。私の漢方の師である父もよく、『妊娠は住宅ローン、漢方ローンだ ‼』と言っていました。地道に漢方薬を服用するのが大切だという意味です。しかし、養生をしっかり行えば3ヶ月~半年位で妊娠する人もいます。ですから、私は最低でも半年は漢方を服用して欲しいと考えています。勿論、本来の体質改善にはもっ […]

頭痛・生理痛・便秘を改善し妊娠しやすい母体へ ― 2『温下剤(おんげざい)』

6月8日(金)~10日(日)に大阪国際会議場にて日本東洋医学会学術総会が開催され、同学会の産婦人科ワークショップにて漢方不妊治療の発表をしました。学会の準備に終われ、暫くブログを休んでいましたが、今回からまた再会します。引き続き、これからの”子供作り”に役立つ母体作り、体の仕組みや健康などについて、分かりやすく説明していくつもりです。今後とも、よろしくお願いいたします。 さ […]

頭痛・生理痛・便秘を改善し妊娠しやすい母体へ ― 1

日々の診察のなかで思うのは、不妊症の患者さんには、頭痛、生理痛、便秘を訴える患者さんが実に多いということです。婦人科系の三大症状といえばこの三つになると思います。漢方的にいえば、その病態とは診察の時にいつも話している冷えと瘀血と水毒です。 本来、漢方の治療では、冷えている体には体を温める薬を投与し、熱している体には体を冷やす薬を投与して身体の体温バランスを整えます。水毒で水の溢れた体には、水気をさ […]