よくある質問
このページでは、当診療所によく寄せられる質問とその回答をQ&A方式でまとめています。
どれくらい服用すれば、妊娠しますか?
個人差がありますので、一概に期間などを示すことは難しいのですが、まずは3か月から半年を目標に服用されることをお勧めします。早い方では1~3か月ほどの服用で妊娠される方がある一方で、数年にわたり服用し妊娠された方もいらっしゃいます。当院の過去のデータでは服用期間の平均は約1年で、3か月以内の方も含めて1年~1年半以内で妊娠される方が7~8割を占めています。『漢方には3年3か月3日飲め』という言葉があります。体質改善には時間がかかるという意味です。これまでの自分の体の歴史を変えるのですから、ある程度の時間が掛かるのはしかたのないことです。また、妊娠された方のほとんどは真面目に継続して服用されています。
今までの患者さんの統計を参考にすることができるかと思います。詳しくは「治療実績」ページ「初診から妊娠までの服用期間」をご覧下さい。
保険は取り扱っていますか?
また、費用がどれくらいかかりますか?
自由診療で行っておりますので、保険は取り扱っておりません。
当院の初診料は4000円(税込4400円)。また、一日分のお薬代(煎じ薬)の目安は700円~1000円です。
初めての方の場合、通常3週間ほどのお薬を処方いたします。初診料とお薬代を合わせて23000~30000円前後とお考え下さい。
例えば…初診時に860円のお薬を21日分お持ちいただく場合。
(初診料)4000円+(お薬代)860円×21日=22060+消費税 となります。
患者さんによっては、併せて丸薬またはエキス剤を処方する場合もございます。
お薬の値段は剤形、処方、加味する生薬によっても違ってきます。
お支払いには各種クレジットカード・電子マネー(QUICPay・ID・交通系電子マネー)がお使いいただけます。
薬は煎じ薬ですか?
煎じないとダメですか?
薬は煎じ薬が基本です。漢方薬は本来の剤形は煎じ薬です。
自由に匙加減ができるのが煎じ薬の特徴です。診察によって見極められた患者様の証に合わせて生薬の種類や分量を調整しておつくりします。
煎じ薬は患者様お一人おひとりに合わせたオーダーメイドといえます。最適なお薬を服用していただくためにも煎じ薬が一番と考えています。治療目的、また、旅行などの場合は他の剤形でお出しすることもあります。どうしても煎じられない場合は医師にご相談ください。
遠方ですが、どれくらいの割合で
通院しなくてはいけませんか?
初診時に3~4週間分のお薬を出します。2回目の診察は来院していただき、その後、患者さんの状態、地域にもよりますが、3~4ヵ月ごとの受診となります。(近くの方は、1~2ヵ月ごとになります。)
その間、お薬は送付いたしますのでご安心下さい。
初めて受診するときに準備しておくことはありますか?
問診票がホームページからダウンロードできますので、印刷してあらかじめご記入の上、ご来院頂けるとスムーズに診療が受けられます。不妊症で受診の方で基礎体温表をつけている方はお持ちください。
初めての診察では、お話をしっかりとお聞きするため、お時間がかかります。
(およそ2~3時間程度)時間に余裕をもってご来院ください。
漢方薬にも副作用はありますか?
漢方には、証(しょう)という言葉があります。証は診察によって得られるもので、その人に見合った証の薬を処方する事が大切です。漢方薬は一般に副作用が少ないと言われていますが、証が合わない場合や、体質によっては症状が悪化したり、胃もたれ、食欲不振、むくみ、下痢などの副作用が出ることもあります。
空腹時の服用で胃もたれなどの症状が出る場合は食後に服用をお勧めする場合もあります。 また、漢方では、瞑呟(めんげん)といって漢方薬が奏功する前に一時的に症状が悪化する場合があります。瞑呟か薬が合わなかったのかの判断は専門家でもなかなか難しいものです。正しい証の薬を服用するためには定期的な診察が大切です。何か症状が出た場合は、自分で判断せず、必ず相談するようにしてください。
男性不妊の漢方薬もありますか?
男性不妊も、漢方では腎虚として考えます。基本的な考え方は、女性と同じように体づくりが大事です。特に肥満の人では、体重のコントロールが重要になります。そのような体づくりをしてから、本来の腎虚の薬を投与していきます。
子宮内膜症なのですが、
漢方で治りますか?
高プロラクチン血症に
効果のある薬はありますか?
本来の不妊の薬を服用しながらプロラクチンを下げる効果のある「芍薬甘草湯」という薬を併用して処方していきます。
生理不順は漢方で治りますか?
生理は、視床下部の指令(脳)→排卵(卵巣)→生理(子宮)の流れの結果として起こるものです。生理の周期は人それぞれ違います。生理不順の人も「冷え」や「瘀血」の問題を抱えていることが多く、漢方の服用によりこれらを改善して体全体のバランスを整えることで、その人本来の周期を取り戻すことが期待できます。
また、生理はデリケートなものです。日常生活の様々なストレス等の影響によっても周期が乱れたりします。ストレスを最小限にとどめ無理をしないことも大切です。
更年期障害に
漢方は効果がありますか?
更年期障害には有名な「加味逍遥散」という薬があります。ホットフラッシュ等にも奏功します。漢方では気・血・水の流れが大切です。更年期は閉経になり、生理がある状態からない状態に変わる事による一種の脳の混乱状態です。「加味逍遥散」は気・血・水のバランスを整え、生理が無くなり混乱状態に陥った脳を静める薬です。更年期症状は生理のない男性にも現れることがあります。
花粉症に効果のある漢方薬はありますか?
水溶性の鼻みずに効果のある小青竜湯という漢方薬があります。当院に通院中の患者様にも、花粉症でお悩みの方が多くいらっしゃいます。そのような場合には、症状(鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ等)に合わせて花粉症の漢方薬を服用中の漢方薬と併用して服用します。
漢方薬は、本来煎じ薬が基本ですが、花粉症については、エキス剤(粉薬)の服用でも症状の緩和には効果が期待できます。また、服用中の漢方煎じ薬に症状に応じた生薬を加えて処方することもあります。
不妊治療も長くなり、
ストレスも溜まっていますが・・・
漢方では、体を健康な状態に保っている要素を「気・血・水」と考えます。この「気・血・水」の流れが順調であれば健康であり、乱れれば病気を起こすといわれています。「気」は、今でいう自律神経や神経症の問題。また「血」は、うっ滞すれば瘀血となります。「水」は水毒という言葉があるくらいで、体内に余分な水分が多いと、病気の原因や冷えの原因になります。水はバランス良く摂取することが大事です。
そして、ストレスによる気の滞りもホルモンバランスを狂わせる大きな原因になります。このような場合、気の巡りを良くする「加味逍遥散」「女神散」「柴胡桂枝湯」などの薬が用いられます。