当帰 四逆湯
構成生薬 当帰・桂枝・芍薬・木通・細辛・甘草・大棗・(呉茱萸・生姜)
しもやけがよくできる、冷え性の人に。血流をよくし、身体を温めます。
虚弱体質の冷え性で、平素から手、足、腰が冷えるもの。冷えるとお腹が張って突っ張り、ガスがたまり、寒い日や雪の降る日に痛む(疝気)。俗に「疝の病」といいます。当帰芍薬散を投薬するタイプより強い冷えがあります。
当帰四逆湯は、当帰芍薬散にくらべ、よく身体を温め、血行を盛んにする働きが強く、しもやけができやすいタイプの不妊症に効果的です。夫婦関係の後の腹痛や疝(冷え)による腹痛にも用います。当帰芍薬散と同じように、当帰と芍薬で血虚を補い、血脈を温養しますが、大棗、甘草がさらにこのはたらきを助けます。桂枝、細辛、木通で気をめぐらせ、より体を温めます。頭痛の強い場合は、呉茱萸、生姜を加え(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)、より体を温めて寒気からくる頭痛を治します。