血府逐瘀湯
構成生薬 地黄・桃仁・当帰・紅花・川芎・芍薬・牛膝・柴胡・枳穀・桔梗・甘草
末端より体の中心に冷えがみられる人に。気(き)・血(けつ)・水(すい)のめぐりをよくします。
四肢の冷えや生理痛、瘀血による生理前症候群、太ももや臀部の冷えのある方に。
このような方は、瘀血の為に腹部の血行が滞って冷え易くなるため、腹部の冷えが直接波及して太ももや臀部の冷えがみられます。加えて内臓も直接冷えるため、生理前後の便通の変化(生理前の便秘・生理中の軟便下痢など)があります。急性な冷えは下痢ですが、慢性の冷えは便秘になります。
漢方治療の基本は、体内の気・血・水の流れを良くする事です。それは漢方不妊治療においても同じです。気は、自律神経・メンタル・ストレス・心の問題。血は、瘀血や血行不全。水は、冷えや水毒。血府逐瘀湯は、この気・血・水の流れを良くして、冷え・瘀血を改善する処方です。補血、活血の処方である『四物湯』に瘀血の薬の桃仁、紅花を、さらに気剤の柴胡等を加え、気を補います。